世界各国のDPO設置義務に関する最新動向(2024年1月30日時点)


IIJでは前回の2023年10月24日版に続き、日本企業からお問合せの多い(1)52ヵ国・地域、(2)22調査項目を対象に、この度「世界のプライバシー保護規制調査レポート【1月30日更新】」を作成しました。

今回も世界各国のData Protection Officer(”DPO”)またはChief Privacy Officer(”CPO”)の設置義務について調査しており、設置義務を課している国・地域は、下記の3つに分類できるようです:

1. DPOまたはCPOを設置する義務あり ブラジル、カナダ、中国、エジプト、EEA、インド、インドネシア、イスラエル、韓国、ラオス、メキシコ、ニュージーランド、ナイジェリア、フィリピン、ロシア、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、スリランカ、台湾、タイ、アラブ首長国連邦(連邦)、アラブ首長国連邦(アブダビ)、アラブ首長国連邦(ドバイ)、英国、ベトナム
2.    DPOまたはCPOを設置することを推奨(設置による義務の免除がある場合を含む) アルゼンチン、バーレーン、ケニア、スイス
3.    DPOまたはCPOを設置する義務、もしくは推奨するような条項は現状見当たらない オーストラリア、バングラデシュ、ブルネイ、カンボジア、チリ、コスタリカ、香港、日本、マカオ、マレーシア、モロッコ、ミャンマー、カタール、トルコ、カリフォルニア州、コロラド州、コネティカット州、インディアナ州、テキサス州、ユタ州、バージニア州
  • 前回の2023年10月24日版からの変更がないことを確認しております。
  • EEAと英国のDPOは独立的な立場としてそれ自身責任を負わないのに対して、それ以外の国の責任者はプライバシー保護に責任を有する立場となります。
  • 特定国のプライバシー保護規制下では、組織から独立した立場をもってデータ保護状況の監視、助言などを行うDPO(Data Protection Officer)やCPO(Chief Privacy Officer)等の設置を義務付けられている、もしくは推奨されているため、注意が必要です
  • アメリカの連邦法案であるADPPAは一覧表に記載しておりますが、本マップ上では表現せず、州法のみを色付けしております

プライバシーマップ上で上記3分類を国・地域別に色付けすると、下記の通りとなります:

DPOまたはCPOの設置義務の詳細情報については、下記レポートにて確認可能となっています:

  • 詳細を個別に確認したい場合は、「個別レポート
  • 俯瞰的に各国の相違点を把握し、関心の高い国のみを抽出・比較分析したい場合は、「国別比較一覧表

BizRis有料会員のメリット

有料会員様向けオンライン相談

GDPRや中国データ保護三法、カリフォルニア消費者プライバシー法等に関するコンサルティングを行っている専門家が、プライバシー保護規制のちょっとした疑問からドキュメントの作成支援に至るまで、BizRis有料会員様の実務上の様々なご相談にお答えします。

関連記事

個別説明をお申込希望の方

個別説明をお申し込み希望の方は以下のフォームをご記入の上、送信ボタンを押してください

*のある項目は入力必須です。