GDPR対応時には、
EU代理人/UK代理人の
選任もお忘れなく！

選任していないという理由で
制裁金が課された事例も発生!?

EU代理人の連絡先はプライバシーノーティスに記載することが義務づけられているので、選任義務違反は容易に調査可能

このため監督機関がGDPR違反の有無を簡単に調査できることもあり、最も違反を指摘しやすい調査の入口となる可能性あり

2021年5月12日、オランダの監督機関は人捜しサイトを運営するLocatefamily.comに、
EU代理人不選任（GDPR27条）を理由に、525,000ユーロ（1ユーロ=150円の場合、約7,875万円）の制裁金を課した

EU域内に拠点がなく、EU域内の個人データを処理し (a)商品・サービスを提供する、(b)行動監視する事業者はEU代理人を選任しなくてはならない（GDPR3条2項、及び、27条）

違反時には、全世界売上の2%もしくは1,000万ユーロ（1ユーロ=150円の場合、約15億円）のいずれか大きい金額を最大値とする制裁金が課される

代理人は、EUに拠点を持たない企業（管理者並びに処理者）の代理人として監督機関およびデータ主体とのコミュニケーションを行う
　⇒従って、EU各国の監督機関やデータ主体から連絡が来る可能性があります。
企業は、30条処理記録を代理人が保管し常に利用できるよう、正確かつ最新の情報を代理人に提供しなければならない
代理人は、監督機関から求められた場合、EUに拠点を持たない企業を代理して、説明責任を果たすために必要なドキュメントを提出する
代理人は、企業のGDPR違反の責任を一次的には負わないが、監督機関は、管理者/処理者の違反未履行について、代理人に是正措置や行政罰を科すことができる

代理人の選任について、監督機関のガイドラインには以下が記載されています。

EU各国（27ヵ国) のEU代理人及び英国のUK代理人が、EU各国や英国の監督機関やデータ主体（EUに所在する個人）から、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語での問合せに対応します（その他のEU公用語も対応可能です）
また、日本語でお客様に取り次ぐと共にGDPRの専門家としてのアドバイスも行います（時間課金）
本サービスは1契約でEU代理人とUK代理人の双方をカバー可能です