世界各国のDPO設置義務に関する最新動向(2023年7月14日時点)


IIJでは前回の2023年4月26日版に続き、日本企業からお問合せの多い①50ヵ国・地域、②21調査項目を対象に、この度「世界のプライバシー保護規制調査レポート【7月14日更新】」を作成しました。

今回も世界各国のData Protection Officer(”DPO”)またはChief Privacy Officer(”CPO”)の設置義務について調査しており、設置義務を課している国・地域は、下記の3つに分類できるようです:

1. DPOまたはCPOを設置する義務あり ブラジル、カナダ、中国、エジプト、EEA、インド、インドネシア、イスラエル、韓国、ラオス、メキシコ、ニュージーランド、ナイジェリア、フィリピン、ロシア、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、スリランカ、台湾、タイ、アラブ首長国連邦(連邦)、アラブ首長国連邦(アブダビ)、アラブ首長国連邦(ドバイ)、英国、ベトナム
2.    DPOまたはCPOを設置することを推奨(設置による義務の免除がある場合を含む) アルゼンチン、バーレーン、ケニア、スイス
3.    DPOまたはCPOを設置する義務、もしくは推奨するような条項は現状見当たらない オーストラリア、バングラデシュ、ブルネイ、カンボジア、チリ、コスタリカ、香港、日本、マカオ、マレーシア、モロッコ、ミャンマー、カタール、トルコ、カリフォルニア州、コロラド州、コネティカット州、ユタ州、バージニア州

赤字:今回修正した国・地域
EEAと英国のDPOは独立的な立場としてそれ自身責任を負わないのに対して、それ以外の国の責任者はプライバシー保護に責任を有する立場となります。

※アメリカの連邦法案であるADPPAは調査していますが、上記分類せず、州法のみを記載しています

プライバシーマップ上で上記3分類を国・地域別に色付けすると、下記の通りとなります:

DPOまたはCPOの設置義務の詳細情報については、下記レポートにて確認可能となっています:

  • 詳細を個別に確認したい場合は、「個別レポート
  • 俯瞰的に各国の相違点を把握し、関心の高い国のみを抽出・比較分析したい場合は、「国別比較一覧表

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